Tokyo University of Agriculture and Technology
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HOME 研究活動2020年度「TAMAGO」採択課題

 

東京農工大学融合研究支援制度
『TAMAGO』
2020年度採択課題

 

 

東京農工大学は、「人と輝くFlourish with people」を学長ビジョンに掲げ、科学を基盤に人の価値を知的に社会的に最大に高める世界第一線の研究大学を目標としています。
農学・工学研究院の枠を越え、先駆的な課題に挑戦する融合研究チームを組織・支援するため「東京農工大学融合研究支援制度:TAMAGO(*1)」を創設しています。
制度開始の2018年度から現在までに9課題を採択し、オープンイノベーションの中核の形成を目指し支援を行っています。
2020年度からは、支援対象を農工融合研究に限らず、本学独自の学際的な課題および「withコロナ」社会の課題に取り組む研究チームにも広げています。

*1 TAMAGO = Technologically Advanced research through Marriage of Agriculture and engineering as Groundbreaking Organization

2020年度TAMAGO採択課題

将来の地球環境に適応した次世代イネ品種スマート育種研究基盤の構築

One Health実現のための人と動物の対話的関係学

環境にやさしい地元産の材料と持続可能なAIを用いた生涯の仲間ロボットの開発

 


 

将来の地球環境に適応した次世代イネ品種スマート育種研究基盤の構築

 

研究代表者:大川泰一郎 教授

(農学研究院・生物生産科学部門)

 

「次世代イネ品種スマート育種研究チーム」

 

イネ、コムギなどの作物は、これまで化学肥料や農薬の多投入に適した品種が育成されてきましたが、温暖化、スーパー台風などの地球環境の変動と環境保全型農業とに適した品種はまだ育成されていません。本研究では、将来の地球環境に適した次世代型イネ品種を、倒伏・冠水・干ばつなどストレス抵抗性、根の養分利用効率、共生する微生物群集などのビックデータ、イネゲノムデータをもとにスマート育種する基盤を、世界に先駆けて構築することを目指します。本学はイネのゲノム育種、資源循環型作物生産、情報工学で多くの研究成果を有しています。世界、アジアの食料問題、日本の食料自給率向上に貢献する食用品種、付加価値の高い酒米品種などを産学連携で開発、社会実装したいと考えています。

「次世代イネ品種スマート育種研究チーム」メンバー

<農学研究院>

大川泰一郎 教授|生物生産科学部門

山田哲也 教授|生物生産科学部門

岡崎 伸 教授|国際環境農学部門

桂圭佑 准教授|国際環境農学部門

<工学研究院>

清水郁子 准教授|先端情報科学部門

参考情報

プレスリリース|日本古来のイネ品種に由来する強く倒れにくい茎にするゲノム領域を特定 (2020.11.16)

 


 

One Health実現のための人と動物の対話的関係学

 

研究代表者:新村毅 准教授

(農学研究院・生物生産科学部門)

 

「One Health研究チーム」

 

本研究チームは、動物の健康(アニマルウェルフェア)を確保することで、人と地球の健康を実現することをビジョンとし、農工大らしいOne Healthの形を創造することを目指します。その実現のため、人と動物の関係性の過去・現在・未来を明らかにして行きます。すなわち、①なぜ動物は人類に近づき、共生するようになったのか?という家畜化の起源を、家畜化品種と祖先種の全ゲノム解析により紐解くと共に、②家畜の快適性を確保することで、なぜ畜産物の質が向上するのか?という問いを、多臓器と畜産物の統合オミクス解析により明らかにし、さらに、③動物の情動を把握し制御するAnimal Computer Interaction技術を開発することで「動物との会話」を実現します。これらのコンセプトと技術を、様々な動物に適用して行くことで、人と動物が共生する対話的で持続可能な社会の創生を目指します。

「One Health研究チーム」メンバー

<農学研究院>

新村毅 准教授|生物生産科学部門

<工学研究院>

藤波香織 教授|先端情報科学部門

堀田政二 准教授|先端情報科学部門

藤田桂英 准教授|先端情報科学部門

<グローバルイノベーション研究院>

Lief Andersson スーパー教授

参考情報

メディア紹介|「順位付けは動物の性なのか ニワトリの世界も厳しい縦社会」朝日新聞GLOBE+(2019.7.14)に掲載されました。


受賞情報|新村毅准教授が科学技術分野の「文部科学大臣表彰若手科学者賞」を受賞(2020.7.5)


研究室リンク|東京農工大学 農学部 畜産学研究室 新村グループ(システム行動生物学研究グループ)

 

 


 

環境にやさしい地元産の材料と持続可能なAIを用いた生涯の仲間ロボットの開発

 

研究代表者:VENTURE Gentiane 教授

(工学研究院・先端機械システム部門)

 

「カミロボチーム」

生涯使える製品は、通常、金属、革、綿、ウール、木材、その他の有機材料などの高品質・高耐久な材料で作られています。しかし、ロボットを作るための材料で、リサイクル可能で、生分解性があり、再生可能資源を利用できるものはほとんどありません。ロボットに適用できる強度を持つ環境にやさしい紙材料を作る必要があります。このプロジェクトは、現地産の素材と持続可能なAIをベースに、生涯コンパニオンロボットを構築することを目的としています。この研究プロジェクトは、生涯のパートナーとなり、環境への影響を軽減するロボットを作ろうとする、最良の材料と最高のソフトウェアアーキテクチャを見つけるための長いプロセスの1ステップとなります。

「カミロボ」チーム

<農学研究院>

小瀬亮太 准教授|環境資源物質科学部門

加用千裕 准教授|自然環境保全学部門

<工学研究院>

VENTURE Gentiane 教授|先端機械システム部門

田川 泰敬 教授|先端機械システム部門

花﨑逸雄 准教授|先端機械システム部門

参考情報

Living with Robots - Prof Gentiane Venture - IROS 2019 (2019.11.06)(英語)

 


 

他年度の採択課題

2019年度TAMAGO採択課題

2018年度TAMAGO採択課題

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研究支援課研究推進室
E-mail: wakate[at]cc.tuat.ac.jp([at]を@に変換してください)